GOOD TRAIN

いい電を動かす人々 保線区

線路をほぼ毎日点検する保線区。ミリ単位の変化も見逃しません

営業距離9.2キロの飯坂線の線路と、それに付属する築堤や鉄橋などの線路施設全般の保守・点検を行なっています。
1両30トンを超える電車が昼夜を問わず走り続ける線路は、少しずつ微妙な狂いが発生したり、気温の変化によるレールの伸縮なども発生します。
保線係員は、飯坂線全線をほぼ毎日歩いて巡回し線路や枕木を点検していますが、線路の上下左右のミリ単位の誤差も見逃さない、プロフェッショナル集団です。

働くスタッフの声

【電気区】板井 裕太
保線区 保線係
齋藤 貴司平成12年入社 保線区9年半勤務

私の場合は電気区から異動して保線区になり、保線の仕事は9年半担当しています。電車の乗り心地は、保線係の毎日の点検整備で保たれています。大きな揺れが無く、快適な乗り心地をお客様に提供するために作業は手を抜けません。保線係の作業で特に手間が掛かるのが、枕木の交換です。近年は、木製枕木より丈夫なPC枕木コンクリートへの交換が多くなっています。PC枕木コンクリートは大変重いため、設置作業には四人一組になり一つ一つ手作業で行っています。

この作業は涼しくなりかけた秋に行われるが多いのですが、日々の点検結果によっては急に交換が必要になることもあります。

枕木交換の他には、左右のレールのバランスを直す“ムラ直し”という作業もあり、場合によっては終電後の夜間に作業を行います。経験の積み重ねと勘が頼りの仕事です。新人はまず区長から現場でやる仕事の講習を受け、次に現場に出て教育を受け、ここでわからないことは質問したり、実際に目で見て覚えていきます。

この他私たちは、東北の保線区担当者が集合しての研修会や東京での研修会などに参加して、電車の安全な走行のための技術を磨いています。